米国のスーザン・ヴァン・クーレン地方裁判官が、サイバースクワッティングを行ったとしてドメイン登録事業者レジストラであるOnlineNicとそのWhoisプライバシーサービス「Domain ID Shield」に、300万ドルを超える支払いをFacebookを運営するメタ社にするよう命じました。
Facebook は2019年10月にOnlineNicとWhoisプライバシーサービスを訴えました。OnlineNICまたはWhoisプライバシーサービスを使用している顧客が「www-facebook-login.com」や「login-lnstargram.com」などのドメインを使用したと主張したのです。
OnlineNicは訴訟の弁護をやめ、事業を閉鎖する予定であると述ましたが、現在も運営されています。
先週、スーザン・ヴァン・クーレン裁判官は、OnlineNicとWhoisプライバシーサービスに対して終了制裁を発令しました。彼女は、Facebookがサイバースクワッティングであると主張した35のドメインについてさまざまな損害賠償を計算、Facebookの正確な商標を含むドメインとタイプミスのドメインを区別し、法定損害賠償は合計313万5000ドルとしました。
また、OnlineNicは証拠隠滅をしたため、弁護士費用も負担することになります。Facebookの弁護士は200万ドル以上を要求しており、裁判官は費用の詳細を要求しています。
OnlineNicは法定費用を含めて全部で500万ドル以上を負担する可能性があります。
さて、問題はFacebookが何を回収できるかということです。OnlineNicは2008年にサイバースクワッティングでVerizonに3300万ドル以上を支払うよう命じられましたが、全額支払われていないようです。OnlineNicのサイトを閉鎖して資産がないと主張し、判決を逃れようとするかもしれません。それを防ぐため、Facebookは関連企業の35.cnも訴訟に巻き込もうとしています。
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