.musicは2012年のICANN申請期間から10年経ちましたが、まだ市場に出ていません。
このgTLDは、2021年10月末にDNSルートに追加されました。
その数日後、最初のドメインとして義務化されたnic.musicが稼動しました。
レジストリであるキプロスのDotMusic社は、プレスリリースで、
2022年にはこのgTLDを立ち上げる予定であると述べています。
.musicは、2012年に行われた申請ラウンドの中で、最も多くの応募があったgTLDの一つで、
合計8団体から応募がありました。
「.music」のドメインは、コミュニティ申請された二つのうちの一つでした。
コミュニティ申請とは、ICANNの承認や紛争処理をスムーズに行う代わりに、
よりコントロールされた制限付きの名前空間を提供することを約束するものでした。
しかし、コミュニティ申請によって、何年にもわたって不服申し立てとICANNの審査が行われ、
逆に申請に時間がかかってしまいました。
2019年にようやく解決し、DotMusic社がAmazonやGoogleなどの大企業を相手にオークションで勝利をおさめました。
しかし勝利したレジストリはその後の展開が遅く、
ICANNとのレジストリ契約の交渉に約2年を要しました。
最終的には登録に際しては条件が設けられ、誰もが取得できるドメインではなさそうです。
ただ文字列にとても魅力があるにも関わらず、成功は確実ではありません。
残念なことに、DotMusic社のCEOであるConstantine Roussosは、.musicの申請が最初に行われた時には、
スポーツカーに乗り、クールな髪型、デザイナーズ・スキニージーンズをはき流行に敏感な若いロッカーの一面を持っていました。
しかし、今では老人ホームに住んでスクーターを運転し、1時間ごとに着替えをしなければならないようです。
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