南アメリカ政府の嘆願叶わず、Amazon社が「.amazon」を取得
- グローバルドメインニュース
- 2020/06/30
南アメリカの国々の政府が交渉のテーブルに呼び戻そうと11時間試みたにも関わらず、 Amazon社(Amazon.com, Inc.)の3つのブランドgTLDが、6月2日夜、DNSルートサーバーに追加されました。 「nic.amazon」と、その日本語と中国語である、「nic.アマゾン」、「nic.亚马逊」が既に稼働しています。 nic.amazonにアクセスすると、企業の簡単な説明と、社会的責任について書かれたブログへのリンクが表示されます。 Amazon社だけが.amazonドメインの使用を許可されました。 南アメリカの8カ国政府で構成されるACTO(Amazon Cooperation Treaty Organization)は、 .amazonの共同管理者として参加したいとICANNに対して懇願しましたが、叶いませんでした。 ACTOは「amazon」という文字列に対するその歴史的文化的権利はAmazon社の商標権を上回ると信じており、 「.amazon」の管理において多かれ少なかれ同等の役割を持つべきであると考えています。 Amazon社はACTOの提案は受け入れ難く、その代わりに文化的に必要で価値のある文字列などを保護するという様々な提案をしてきました。 協議は昨年終了し、ICANNはACTOの異議をけって、Amazon社のgTLD登録を承認しました。 ACTOの事務総長、アレクサンドラ・モレイラは、、Amazon社を交渉に戻そうと、5月21日に ICANN CEO ヨーラン・マービーに次のような手紙を送りました。 --------------------------------------------------------------------------------- 「Amazon」という文字列は、南アメリカ・アマゾン地域の国々の遺産を含めた地理的地域に不随しています。 私達アマゾン住民は、「.amazon」TLDを管理する権利を持っています。 私たちは、Amazon社側が中断した交渉において、TLDを管理する交渉を再開する準備ができています。 --------------------------------------------------------------------------------- ACTOの事務総長の上記書簡は、それ以前にICANN CEO ヨーランより彼女宛に送られた、 これまでのICANNの交渉の努力と、ACTOがICANNとの交渉の約束をその都度延期したり キャンセルしたりしたことを指摘した書簡へ返信したものでした。 Amazon社がようやく.amazonの権利を得ましたが、ACTOのメンバーはこの7年で何も得られなかった訳ではありません。 12月にICANNと締結したAmazon社の契約には、南アメリカ政府が最大1,500の文化的に重要な文字列を予約できるようになり、 また、各国に独自の.amazonドメインを与えられるようになりました。 |
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