voice.comが、現金3000万ドル（約32億円）で取引されました。
2010年にsex.comが1300万ドルで売却された2倍以上の価格です。
売主はソフト解析プロバイダーであるMicroStrategy社です。価値の高いドメイン（1文字の.com等）を他にも所有しております。
新しい所有者はBlock.one社です。まだ何も商品を販売していないにも関わらず、驚くほどの金額を調達している、ブロックチェーンのソフトウェア開発会社です。
voice.comは、Block.one社が開発したEOSIOブロックチェーンをベースにしたソーシャルメディアプラットフォーム「Voice」に使用される予定です。
「Voice」が既存のソーシャルメディアとどう違うのかは、まだ分かりません。
サイトには、プレスリリースとベータサインアップフォームしか存在してません。
しかし直観的で分かりやすく、コンテンツを発信するユーザーにも収益をもたらすソーシャルメディアであり、FacebookやInstagramのような競合他社よりも優れたサービスであると同社は述べています。
たくさんのファンを持つ”インフルエンサー”が、現在主流のSNSから「Voice」に移行すれば、巨大な報酬（おそらく暗号通貨で支払われる）を支払うと約束しています。
他のSNSとの主な違いは、ユーザーが政府発行のIDを必要とする点です。（匿名のトローリングやボットの問題を軽減します。）そして全ての投稿は、ブロックチェーンの中に記録されます。
「Voice」はワシントンDCのニュースイベントで盛大に発表されました。
Block.one社は「Voice」にみるように、新しくユニークな企業です。
明白なビジネスモデルがないにも関わらず、巨額の現金を手に入れました。
ウィキペディアのページさえ持っていないのに、10億ドル以上の評価を持つ会社です。
Block.one社は、最初の1年間、ICO（Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開）の手法で、未使用の暗号通貨を売り出しました。
投資家達は、仮想通貨が採用されその価値が高まると期待し、こぞって購入しました。結果、40億ドル以上の資金を調達しました。
今後Block.one社は、「Voice」の開発に1億5000万ドルを費やす予定です。
開発費用に比べれば、ドメインの購入費用3000万ドルは、大した額ではないと考えております。 |
