ドメインテイスティングの終息
- グローバルドメインニュース
- 2009/08/17
ICANNは2009年8月12日、ドメイン名登録の猶予期間中に登録や取り消しを繰り返す ドメインテイスティングという行為が、昨年導入した対策の効果で、 AGP(AGP:Add Grace Period=登録猶予期間)中の取り消し件数が99.7%減ったと 発表しました。
いくつかのドメイン名にはAGPという試用期間が設けられており、登録から5日以内 に取り消せば登録料が発生しませんでした。ドメインテイスティングとは、使うあて のないドメイン名の登録や取り消しをAGP中に繰り返す行為のことで、やみくもに登録 した大量のドメイン名から高い広告収入が見込まれるものだけを選んで利用すること やフィッシングサイトを開設したりすることに悪用されてきました。
ICANNはドメインテイスティング対策として、登録申請者が登録や取り消しをする ドメイン名の件数を1ヶ月単位で集計し、取り消し件数または取り消し率が一定の割合 を超えた場合には、追加登録時に課金するという新ルールを設定したのです。
これにより、ドメインテイスティングには従来より多くのコストがかかるようになり、 AGP中の取り消し件数は2008年6月に約1800万件あったのが、2009年4月にはほとんど なくなったとのことです。
■ニュース引用元(英文)
The End of Domain Tasting